看護師 スキンケア用品

皮膚(床ずれ箇所)の保湿・保護などのスキンケア用品について


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床ずれの発生原因となるのは、水分によるふやけ・乾燥・外的刺激などがあります。現在、様々なスキンケア用品がある中で、患者さんに一番適しているものを選ぶことが重要です。

 

【看護師の知識】皮膚(床ずれ箇所)の保湿・保護などのスキンケア用品について

 

これからご紹介するのは、摩擦・ズレによる外的刺激・失禁・発汗・傷口から出てくるジクジクとした液による湿潤・乾燥などにより床ずれを起こしてしまった時に皮膚を守る目的で使うものです。

 

床ずれは、皮膚がふやけてしまう原因は、失禁(尿漏れ)・発汗、傷口からジクジクした液が出てきてしまったり、オムツによる蒸れ、過剰なほどに患部を拭いたりしてしまう物理的刺激が主な発生原因です。床ずれを起こしてしまった原因を見つけるとともに、原因解消・予防を目的にスキンケア用品を選択します。

 

皮膚を清潔に保とうと、過剰なほどに擦ったり、洗ったりしてしまうと、刺激が強すぎてしまい床ずれを起こす原因となってしまいます。身体や患部を洗浄・清拭する場合は、弱酸性の低刺激な洗浄剤を選びましょう。洗浄後は、そのままにしてしまうと乾燥してしまうので、保湿剤を塗って皮脂を補うように潤いを保つようにして下さい。

 

 

また、反対に皮膚が湿っているような状態の場合は、撥水性のある軟膏や被膜剤を塗り、皮膚の表面に膜をつくることで化学的刺激や水分によるふやけを予防することができます。人間の皮膚は、乾燥してしまうと刺激に弱くなり、少しの摩擦やズレでも皮膚組織が傷ついてしまいます。

 

この乾燥を防ぐことで床ずれを防ぐことができるので、乾燥肌の場合は、保湿剤を塗り潤いを補います。乾燥の程度により使うものが変わりますが、乾燥がひどい時はクリームタイプ、塗るのが難しい場合は、スプレータイプや保湿性の高い入浴剤を使ったりと患者さんの状態によって使い分け、最も適したスキンケア用品を選択して下さい。

 

また、摩擦やズレによる外的刺激により床ずれを起こしてしまった場合は、ドレッシング材を使うと良いでしょう。

 

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次に、スキンケア用品の分類についてご説明します。スキンケア用品は主に4種類あり、皮膚の状態により用途が異なります。

 

@皮膚洗浄剤…主な成分、界面活性剤の種類によって分類されており、一般的な石鹸はアルカリ性が多く、皮膚には強い刺激となってしまいます。正常なお肌には問題なく使えますが、高齢者やお肌が弱い方などは、弱酸性の低刺激の石鹸を使うことをお勧めします。

 

A剥離剤………ドレッシング材などを剥がす時の刺激軽減の為に、ドレッシング材などの粘着剤部分に染み込ませて使用します。石油系・植物性油脂系・水溶性油剤があります。また、アルコール入りのものもありますが、アルコールにアレルギー反応がある患者さんには使うことができません。アルコール入りのものは、刺激症状がありますので、粘膜や傷口などには付かないようにしましょう。

 

B皮膚被膜剤…皮膚を被膜剤で覆うことで化学物質や傷口から出てくるジクジクとした液、粘着剤による刺激など、外的要因から皮膚を守ることができます。アクリル樹脂やシリコンなどでできており、皮膚の生理機能を阻害することなく体液などの浸透を防ぐことができます。

 

C皮膚保湿剤…一般的にも良く知られているワセリン・スクラワン・グリセリンなどの油脂成分が主な成分のものと、保湿因子が配合された保湿製剤があります。
ワセリンなどの保湿剤は、皮膚の表面に油膜をつくり、水分を角質層に閉じ込め蒸発を防ぎます。高齢者の場合は、代謝が低下し水分を充分に保つことができず、吸収機能も低下しているので、保湿因子が配合された保湿製剤を使うと効果的です。

 

 

上記のように、年齢とともに皮膚の乾燥もすすみ、それらが原因で床ずれを起こしてしまうケースが多く見られます。自力で体位を変えられる患者さんでもズレによる摩擦や患部の拭きすぎなども加わり、複合的要因で床ずれになってしまう場合もあります。皮膚の状態、日常生活の様子などをよく観察・把握し、患者さんに適切なスキンケアを行うことが大切です。



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