肺炎 病態生理

肺炎における病態生理について


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肺炎とは、病原体が肺に感染して、急性の炎症を起こす病気です。気道と肺は体外の病原体の通り道です。常時ばい菌が存在します。

 

しかし、健康時には、防御機能の働きで感染は起こることはありません。全身疾患や栄養障害、抗生物質投与、喫煙、誤って食物を飲み込んだ場合などにより、常に存在するばい菌の変化、免疫低下,気腔に達した病原体の増殖などが起こると、感染します。

 

【看護師の知識】肺炎における病態生理について

 

これが、肺炎の原因です。肺炎は、感染環境によって、「市中肺炎」と「院内肺炎」の2つに分類されます。「市中肺炎」は、病院の外で生活しているの肺炎です。最近やウイルス、微生物の感染で起こります。「院内感染」は、入院した患者に48時間以降に発症した肺炎です。

 

原因としては、院内に存在する耐性菌、誤って食物を飲み込んだ場合、人口呼吸管理中の細菌感染などがあり、長期のステロイド投与、抗がん剤投与、エイズなどにより免疫不全の状態になると発症することがあります。

 

○注意すべき症状としては、

 

  1. 発熱・・・38度以上の高熱では,敗血症などの可能性があります。
  2. 痰・咳・・・細菌性肺炎では、黄色や緑色がかった痰を伴った咳。非定型肺炎では痰を伴わない乾いた咳。
  3. 呼吸音・・・細菌性肺炎では副雑音がする。
  4. 胸水貯留・・・肺の炎症が胸膜腔内に広がると胸水が貯留。息切れと胸痛が多い。自覚症状がない場合もある。
  5. ガーグリング・・・声門の上で聴こえるガラガラという音。水を飲む時や吐く時に聴取される。

 

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主な治療法

培養検査の結果後、原因菌が判明したら再度治療薬を選択します。「市中肺炎」は肺炎球菌など一般の最近が原因です。風邪などで炎症を起こした気管支や灰の粘膜に、最近が付着することでも発症します。細菌性肺炎には、ペニシリンなどの抗菌薬での治療が望ましい。

 

細菌性肺炎以外の肺炎には異なる抗菌薬を使用します。「院内感染」の場合、市中肺炎よりも原因となる菌が広い範囲に及びます。

 

緑膿菌に有効で、かつ抗菌域の広い薬剤を使うことが多くなります。誤えん性肺炎(間違って異物を飲み込み、気管支や肺に侵入した結果、肺炎となった場合)の場合は、グラム球菌が多いため、アンピシリンが有効だとされています。

 

 

○SpO2が低下する原因

 

それは肺の部分的な換気不良です。X線で見ると白くなっています。痰で細胞が詰まるためです。患者さんが寝たきりの場合、体の下側の部分の肺に痰が溜まりやすい。そのため、肺胞の酸素が少ない部分にたくさん血流が生じる状態になります。また、発熱によって体温が上昇すると、低酸素になりやすいという傾向もあります。

 

さらに、肺炎の主な症状である咳によりSpO2が低下することもあります。一般論としては、咳をすると換気は促進されますが効率よく酸素を吸入できないことはあります。

 

 

○その際の対応

 

それは末端部分の痰を定期的に排出させることが最も有効です。患者さんに正座してもらい、深呼吸後に、咳をすることで痰を排出させます。換気して血流を改善するためにも、姿勢を変えることは重要です。痰は寝たままでは出にくいので、普段から体を起こすようにします。

 

日常的な肺痰は、見落としがちなので肺炎の患者さんには、意識的に俳痰ケアを実施します。吸引が必要な患者さんについては、胸の音を聴いて痰の位置を確認しながら吸引します。



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