血管造影検査 検査説明

血管造影検査の検査説明について


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血管造影検査って何でしょう?

 

血管から造影剤を注入し、病変部の血管内をX線で連続撮影する検査法です。検査は主に、頭部(脳)血管造影、腹部血管造影、冠動脈造影(心臓カテーテル)などがあります。

 

【看護師のスキル】血管造影検査の検査説明を適切に行うコツ

 

最近では治療目的に実施されることが多い。生体を傷つける可能性が非常に高いため、入院で行います。イオバミロン、イオメロンなどの造影剤を使用します。
冠動脈造影検査では、そけい部(内もものつけね)や上肢などから、直径1.2mm程度のカテーテルを挿入し、検査部位まで進めて撮影します。

 

カテーテルの挿入部位によって検査後の安静時間がことなります。X線による被爆もあります。検査の所要時間は、頭部で1時間〜1時間30分、腹部で1時間30分〜2時間、冠動脈で1時間30分〜2時間です。

 

 

■検査でわかること

 

血管内の走行や血流の状態、形態的な異常の発見、疾患の診断、治療方針の決定、抗がん剤注入などです。

 

主な適応は次の通りです。

 

  1. 【脳】 脳腫瘍、脳動脈瘤、能動脈奇形、脳出血、くも膜下出血など
  2. 【腹部】 肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・腎臓等のがん、腹部大動脈瘤、消化管出血など
  3. 【心臓】 狭心症、心筋梗塞、先天性心疾患、心臓弁膜症、冠動脈狭窄、大動脈バイパス術後の評価など
  4. 腎不全の患者さんは、造影剤を多量に注入するので、水分制限のある場合、医師の指示により排泄を促進します。
  5. 糖尿病患者の場合、弱い血管を損傷し、出血の危険があります(動脈硬化も同様)。Cの腎不全と同様注意が必要な患者さんです。

 

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検査説明で伝えるべきこと

 

<検査前>

 

  1. 危険度が高い検査なので、家族に同席してもらい、随時質問し患者さんの不安を軽減する。
  2. 検査当日は、検査が午前中の場合は朝食止め、午後の場合は昼食止めになります。
  3. 入院前日までに入浴を済ませるよう伝えます(検査後入浴制限がある)。
  4. 検査後、上肢からの数乳では針を刺した側の腕を曲げずに1時間の床上安静(座位は可能)、そけい部からの挿入では6時間の絶対安静です。食事や排泄も床上になるので、スプーンやストローがあると便利です。
  5. ビグアナイド系薬は、一時的に使用中止となることがあります。その他の内服薬については、医師の指示によります。
  6. 局所麻酔の前投与があること。造影剤注入時にはカラダが熱くなることを伝えます。

 

 

<検査中>

 

  1. 家族には検査終了まで待機してもらいます。
  2. 痛みや気分が悪そうな場合は知らせるように説明します。

 

 

<検査後>

 

  1. 針を刺した部分の圧迫止血には安静が必要です。苦しいようであれば知らせるように伝えます。
  2. 造影剤は腎臓から排泄されるので、水分を十分にとるように指導します。水分制限のある患者さんには、医師の指示を受けます。

 

*患者さんからよくある質問に、「なぜ入浴制限があるのですか?」があります。

 

これは、血圧が急に上昇することと、心臓血管への負担を軽減し、さらに、刺した血管部分からの出血や感染を防止することが目的です。入浴は医師の指示によります。



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