MRI検査 検査説明

MRI検査(磁気共鳴画像)の検査説明について


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MRI検査って何でしょう?

 

磁場と電波を用いて体内などの画像を撮影する装置により検査することです。体内に存在する水素イオンの陽子(プロトンという)に共鳴するラジオ波を照射すると、共鳴現象により、エネルギーが放出されます。MRIはその信号を取り込んで、画像化します。

 

【看護師のスキル】MRI検査の検査説明を適切に行うコツ

 

■MRI検査の種類

  1. 単純MRI(造影剤を使用しない)
  2. 造影MRI(造影剤を使用する)
  3. MRCP(胆嚢・胆管・膵管を抽出する)
  4. MRA(血管を抽出する)

 

■使用される造影剤の種類

  1. 陽性造影剤のオムニスキャン、プロハンス、マグネビスト
  2. 陰性造影剤のフェリテックス
  3. 経口造影剤のフェリセルツ

 

消化管造影MRIやMRCPでは経口投与、そのほかは静脈に注射されます。検査は、部位別にコイルを装着され、円筒状の装置(ガントリー)内で、横になった状態で行われ、任意の方向からの断面画像の撮影です。

 

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■検査でわかること
治療・手術の際の病変部の位置、周辺機器との関係などです。また、脳内の構造を詳細に画像化することができ、次のような、脳・神経・脊髄の病気に適応します。

  • 頭部
  • 脳梗塞、脳出血、脳動脈瘤、くも膜下出血、脳腫瘍、アルツハイマー症候群、
    パーキンソン病、多発性硬化症、髄膜炎、頭蓋骨折など

     

  • 胸部
  • 肺気腫、肺がん、肺繊維症、胸部大動脈瘤、胸線種(きょうせんしゅ)、
    悪性リンパ腫、食道がんなど

     

  • 腹部
  • 肝臓がん、膵臓がん、腹部大動脈瘤など

     

  • 骨盤内
  • 子宮がん、卵巣がん、前立腺肥大、前立腺がんなど

     

  • 脊椎
  • 脊髄腫瘍(せきずいしゅよう)、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、
    変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)など

 

■この検査の特徴

  1. 生体を傷つけないで構造が把握できる
  2. 骨によって画像の影響を受けない
  3. X線による被爆がない。

 

●所要時間の目安は、頭部の単純の場合に15〜20分、造影の場合に20〜30分、脊椎で20〜30分、腹部で30〜40分、乳腺で30〜40分、四肢で20〜30分、全身で40〜50分である。

 

 

検査説明で伝えるべきこと

 

<検査前>

  1. 患者さんの協力が必要になるので、上記の検査時間を詳しく伝えることです。
  2. 体内の人工関節や金属類の存在については、手術歴のある病院に確認します(磁気による身体や検査結果に影響を及ぼす可能性あり)。
  3. 人口内耳が入っている場合には、主治医と人口内耳業者との立ち会いが必要となることを伝えます。
  4. 眼鏡、入れ歯(特にマグネット式の場合には、破損の可能性あり)、かつら、補聴器、カラーコンタクトレンズ、時計、携帯電話、金属の付いた下着、ヘアピン、ベルト、貼付薬などは、検査前に外してもらいます。
  5. 入れ墨のある患者さんには、辞退してもらいます。
  6. MRCPと上腹部検査では、検査の4時間前から、絶対に飲食が禁止です(これは大事)。その他の検査は、検査当日も通常の食事・服薬が可能です。

    経口消化管造影剤は30分前に投与(これも大事)です。

  7. 特に注意が必要な患者さんは、次のとおりです。

 

  • 妊娠16週目未満の妊婦(安全性について問題あり)
  • ペースメーカー装着中である。
  • 心臓、頭部、その他大手術経験があること。
  • 人工関節や金属(義眼等)が入っている。
  • 極端に狭い所に恐怖を感ずる人
  • 身体の各所に痛みがある(枕などで姿勢を楽にする)
  • アートメイクをしている患者の場合は、金属の含有が考えられ、

    できれば避けて、CTに変更してもらう。

  • 検査部位によっては、医師の判断で可能ですが本来は避ける。

    また、化粧品に金属を含んでいる場合があるので、低温やけどの可能性もある。
    ネイルアートなどはできるだけ落すように伝える。

 

 

<検査中>

  1. 騒音があるので、ヘッドフォンなどの対処の仕方を説明します。
  2. かゆみ、おう吐など気分が悪くなったら早めにしらせるように伝えます。
  3. 検査中に行きを止め、動かないことなど協力してもらうこともつたえます(これは大事)。

 

 

<検査後>

  1. 検査後は、副作用がなければ、通常の生活です。
  2. 造影剤は、腎臓から排泄されるので十分な水分補給です。
  3. 経口消化管造影剤の使用では、遅れて副作用が起こる場合があるので、

    帰宅後に注意するように伝えます。



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