CT検査 検査説明

CT検査(コンピュータ断層撮影)の検査説明について


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CT検査って何でしょう?

 

CT検査とは、身体にX腺を照射して、その吸収率の違いを電子装置によって、画像化する検査法です。単純X線では得られない、臓器などの断層面を映し出すことができます。現在のCT機器は、機能が向上し、広範囲・短時間での撮影が可能になっています。

 

【看護師のスキル】CT検査の検査説明を分かりやすくする方法とは?

 

また、造影剤(X線の透過しにくい物質を含んだ薬品。飲用させたり、注入したりして内臓のレントゲン検査を行う)を用いることで高度な画像が得られ、より細部の異常の確認が可能です。こうした造影剤を用いた検査を造影CT,造影剤を用いない検査を単純CT(または非造影CT)と呼びます。

 

検査中は、移動寝台に横になった状態で、円筒状の装置へ入り、X線管球と検出器がその周囲を回転しながら精密に撮影します。

 

 

■検査の特徴とは?

 

  1. 生体を傷つけないで構造が把握できる
  2. 検査時間は部位にかかわらず10〜15分
  3. X線による被爆がある

 

 

■検査の目的とは?

 

CT検査の目的は、確実な診断です。短時間の検査で済むので、重症患者や緊急の外傷患者にも適しています。

 

次のような疾患に適応しています。

 

<頭部>脳腫瘍、脳梗塞、脳出血などの脳疾患関係
<胸部>肺がん、肺炎、胸部大動脈瘤、胸水の有無などの胸部関係
<腹部>肝臓がん、膵臓がん、腎臓がん、腎のう胞、尿管結石、膀胱疾患、子宮・卵巣疾患、
      前立腺疾患など内臓全般
<四肢>膝関節、股関節、手足の病変など
<その他>外傷、骨の異常なども対象となる

 

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検査説明で伝えるべきこと

 

<検査前>

  • X線を使用するので、放射線被爆による影響があること、撮影部位によっては体位を変えたり、正確な画像を得るため、息止めや沈静指示などで患者さんの協力が必要になること、検査に要する時間などを伝えます。
  • 造影剤を使用する場合は、それが理解できているか、これまでに造影剤による副作用が出現したことがないかを確認します。
  • 食事制限はありません。検査当日も通常の食事・服薬が可能です。
  • 検査室に入る前には、撮影部位にかかる金属類等(入れ歯、補聴器、眼鏡、アクセサリー、ヘアピン、金属やプリントの付いた衣服、鍵、湿布剤など)を外すように指導します。これらはX線の透過性が低いため、その部分の画像が白く映り、臓器と重なると診断に支障をきたします。
  • 特に注意が必要な患者さんは、次のとおりです。

 

  1. 喘息などのアレルギー性疾患や、造影剤アレルギーがある。急に症状が重くなることがあるので、喘息の持病や造影剤による副作用を経験した患者への

    造影剤の使用は医師の判断となります。

  2. 腎機能データがCr1.5以上
  3. 糖尿病歴があり、完治していない場合は、旧約は意思の判断となります。
  4. 閉所に恐怖感あるいは圧迫感がある。
  5. 腰痛など身体に痛みがある場合は、枕などで安楽な姿勢が取れるように工夫します。

 

 

<検査中>

  • 円筒状の装置(カントリーという)の内部に入るので、閉所が苦手な人には近くに放射線技師と看護師がいることを伝え、気分が悪くなったら知らせるように説明します。
  • 造影剤を用いてからCT検査する場合は、造影剤の注入によって急激に血管が拡張し身体が熱く感じます。これは薬の作用なので心配ないことを必ず伝えます。
  • 造影剤使用時には回数は多くないものの、時々副作用が発生します。はきけをもよおしたり、実際にはいたり、かゆみ、呼吸苦、普通より心臓の動きが激しくなったら、我慢せずにすぐに伝えるよう指導します。

 

 

<検査後>

  • はきけ、体温の異常、かゆみ、発疹、頭痛、倦怠感などの有無を確認します。遅れた副作用もありますので、帰宅後に症状が出現した場合の緊急連絡先を伝えます。
  • 造影剤は腎臓から体外に出されるので、検査後は、150〜200ml以上の水を飲むことを勧めます。検査後は、普通の食事で構いません。

 

*患者さんからよくある質問に、「CT検査とMRI検査の違い」があります。検査方法と得意な撮影個所・病気の発見の仕方が違います。CTは基本的に単純X線検査と同じX線撮影ですが、MRIは強い磁場内で起こる共鳴現象を利用して撮影する方法です。

 

MRIは心臓など動いている臓器の撮影は苦手ですが、多方向から断層撮影が可能な上、骨の影響を受けないため、例えば、頭部では脳内構造が詳しく画像化でき、病巣がわかりやすいという長所があります。

 

一方、CTには石灰化した病気個所の変化や気体の存在診断ができるという長所があります。MRIについては、次で詳しく説明します。



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