患者中心医療の基本とは?

患者中心医療の基本とは?


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医療が進歩したことや医療に対して、国民が大きな期待を抱くようになったことで、医療に従事する人間の需要はさらに高まっている。外科手術が好例だ。一昔前までは1人の外科医が手術も麻酔も行っていたが、現在では麻酔医の付き添いが必要になっている。

 

しかし、医師全体の養成数を国が制限しながら、麻酔医をはじめとする新しく出てきた専門医の数を増加させようと試みた結果、外科や産婦人科など、既に存在していた診療科が医師不足に悩まされることとなった。

 

患者中心医療の基本とは?

 

我が国では、医師の絶対数がそもそも不足しているため、診療科の一部を重点的に補強しようと思えばその他の診療科が手薄になってしまうという「ゼロサムゲーム」の状態となっている。むしろもぐら叩きにも近い状況だ。

 

こうした医師の不足問題は大変重要であるが、より深刻なのはコメディカルと呼ばれる医療従事者の不足、中でも看護師の不足はとても深刻な状況にある。医師以外の医療従事者のことをコメディカルと呼び、この中には保健師や助産師、看護者や薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士などが含まれる。

 

こうした職種の多くは国家資格である。病院医療が現代において有効に機能するためには、こうしたコメディカルの存在が決定的に重要で、そのなかでも患者と医師の接点となる看護師は必要不可欠である。

 

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どうしても病気だけを診がちなのが医師であるが、看護師の場合には病気以外にも家族関係や職業、あるいは社会的背景といったことも把握し、人としての全体像をとらえることが必要なる。患者を中心とした医療を実現するには看護師が持つこうした価値観こそ必要不可欠なのだ。

 

社会が待ち望む医療の最先端とは、看護師第一主義を掲げる病院なのだ。医療を成り立たせるためには看護師数の充実が欠かせない。しかし、医師の不足には世論が反応する一方で、看護師が不足することに対する危機感はほとんどないようである。

 

 

ある医療ジャーナリストによると、大手紙のデータベースを利用して調査したところ、2007年の1年間に5大新聞に医師不足という単語が載ったのは3500回でした。これに比較して、看護師の不足に関する記事は5分の1の700回程度しか掲載されていませんでした。

 

コメディカルの中でも、看護師以外の記事となるとほとんど無きに等しいものでした。医師以外の医療従事者の不足に対する関心の薄さがこうしたところにも表れている。現場が深刻な事態に立ち至っている一方で世間の関心は一向に高まらない。



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