看護師 児童虐待

医療従事者の社会的な役割について


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虐待の防止は、地域性を考慮した地道な対策の積み重ねが功を結ぶものなのです。これまでにも児童相談所という虐待対策の専門機関は設置されてはいましたが、2004年にはさらに市区町村のネットワークの拡充を重視した虐待ネットワーク(要対協)が整備され、情報や知識を集約し診断する役割を担う中枢的な組織を形成しています。

 

この組織は、児童福祉だけではなく、保険医療、教育、警察、司法、人権擁護などの公共および民間機関で構成され、総合的な権限手段によって保護児童へ対応するものです。

 

医療従事者も地域を守り監視するリーダー的な立場として、協力体制を求められるようになりました。医療機関は、虐待の裁定や処理に関する権限はありませんが、虐待を未然に防止し、虐待の兆候を察知する先駆的な役割を求められているのです。

 

 

特に、虐待などの問題は守秘義務など個人情報や基本人権の侵害とも関わってくる問題がありますので、今後もさらに医療機関は虐待の調査の方法や役割のあり方が検討されていくとは思いますが、これらの問題は、スタッフが個人的に悩むものではなく、組織的に進められていくことが理想です。

 

医療組織一体となった環境づくりからはじめていくべき課題でしょう。虐待は、社会の病気と同じです。同様に私たちが仕事としている患者に対するケアといったノウハウ、虐待の原因、症状、治療、経過といったプロセスを最大限に活用して、虐待という病気の撲滅にも生かしたいものですね。



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