看護師 運動

運動を中止すべきときがわからない


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運動療法には、糖尿病の病態、合併症の有無によって禁忌や制限があります。また、糖尿病患者さんには中高年齢者が多いだけに、病態だけではなく、血管障害や関節痛などを併発していたり、転倒の危険性が高いなどのリスクもあります。

 

また、腰痛や膝関節痛、心臓病、間欠性跛行、肝硬変、肺線維症・肺気腫、肥満などの疾患・症状の有無についても注意が必要です。運動療法の開始にあたっては、メディカルチェックを行います。この結果をもとに、患者さんにとって適正な運動療法を実施することが大切です。

 

【看護師の知識】運動を中止すべきときがわからない

 

また、日々の運動時にも、以下などに気を付けて行います。

 

  1. 準備運動や整理運動の実施、
  2. 運動や天候に適した服装、
  3. 膝や足の負担を考慮した自分に合ったウォーキングシューズの着用、
  4. 適度な水分補給

 

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また、体調の異常があるときは休むことも必要です。運動時に特に注意が必要なのは低血糖です。入院中であれば頻回に血糖値を測定するのでそれほど心配はいりませんが、退院後、低血糖に気付かないまま運動をすると、意識障害を起こしてしまうことがあります。

 

食事前の運動は厳禁で、低血糖症状がみられたら、すぐに運動を中止して食事を摂ります。インスリン療法を行っていたら、先に食事をし、食後にインスリン注射をします。低血糖症状とは、冷や汗、発汗、頭痛、視界が悪くなることがみられます。

 

自分の低血糖時の特徴的な症状を知っておき、その徴候が現れたら、すぐに運動を中断するよう指導しましょう。とても大切なことです。ウォーキングなどで自宅から離れる場合には、砂糖やブドウ糖、ジュースなどを携帯します。

 

 

ただし、α‐グルコシターゼ阻害薬を内服している人にはブドウ糖を服用するよう指導します。ほかにも、動悸やめまい、関節・筋肉痛、いつもと違う疲れなどを感じたら運動は中断します。また、いつもより血圧が高い、風邪、腹痛や下痢などのシックデイの時も、運動を休みます。

 

 

<運動療法を中止あるいは制限したほうがよい場合>

 

  1. 糖尿病の代謝コントロールが極端に悪い(空腹時血糖値が250r/dl、または尿ケトン体中等度以上の陽性)
  2. 増殖網膜症が原因の新鮮な眼底出血がある(眼科医と相談のうえ決定する)
  3. 腎不全の状態にある(血清クレアチン:男性2.5r/dl、女性2.0r/dl以上)
  4. 虚血性心疾患や心肺機能に障害がある(専門医の意見を求め、そのうえで決定する)
  5. 骨・関節疾患がある(専門医の意見を求め、そのうえで決定する)
  6. 急性感染症
  7. 糖尿病壊疽
  8. 高度の糖尿病自律神経障害


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