看護師 インスリン注射

インスリン注射がタイミング通りにできない


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【看護師の知識】インスリン注射がタイミング通りにできない

 

仕事上の理由などによって1日3回のインスリン注射難しい、介助なしでは自己注射ができないなどの理由から、決まった時間にインスリン注射をするのが難しい場合には、経口薬とインスリン注射を併用する治療法「BOT」が選択されます。

 

BOTとは、経口薬に基礎分泌を補う持効型あるいは中間型のインスリン注射を追加する併用療法のことをいいます。薬剤が一定の効果をもたらし、足りない分をインスリン注射で補うことで、夜間も低血糖の心配がなくなり、安全性も増します。

 

この治療の最大の特徴は、インスリンを打つタイミングをある程度患者さんが自分で決めることができます。持効型は作用時間に山がなく、24時間ほぼ一定に持続するので、朝でも夜でも毎日同じ時間であれば、1日1回患者さんの都合のよい時刻を選んで注射しても構わないという、自由度の高い治療薬といえます。

 

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例えば、仕事の都合で夕食の時間がバラバラで毎日同じ時間に注射することが難しいという場合でも、夕食前の注射を寝る前の同時刻に変更することもできます。基本的には、それまで服用していた経口血糖降下薬をベースに用いますが、医師に相談したうえで、症状に合わせてある程度は自分で選択できるので、
患者さんの自己選択の幅が広がります。

 

患者さん自身が考え、自分で決めた治療なので、モチベーションも高まり、維持しやすくなります。インスリン注射がタイミング通りにできないという患者さんに行う指導ポイントは次の通りです。

 

  1. ライフサイクルを再度確認する。(特にインスリン注射の妨げになる要因について)
  2. 経済的に負担がないか確認する。
  3. BOTへの変更を考慮し、その内容を説明する。
  4. BOTで使用する薬剤の特徴・服薬方法を説明し、インスリン注射の方法を再確認する。
  5. ライフスタイルに合わせBOTをどのように取り入れればよいか、患者さんと一緒に決定していく。

 

大切なことは、きちんと治療を継続させることです。患者さんの生活パターンやライフスタイルに合わせた方法を取り入れることが重要です。患者さん自身が決めて行うBOTは治療を継続させるには大変有効だと思います。



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