看護師 採血

採血の正しい知識を知っていますか?


. このエントリーをはてなブックマークに追加  
.

採血を苦手としている看護師の方は、非常に多いですよね。採血は、正確に検体を採取することと、患者さんの苦痛を最小にすることが求められる手技です。

 

正しい手順を覚えておかないと、患者さんの取り違いや感染、針刺し事故などが起きる可能性がありますから、細心の注意を払う必要があります。静脈血採血を行う場合、注射器を使う場合と真空採血管を使用する場合があります。重要な事は、血管と神経の走行を把握することと、手技の手順とその根拠を明確にすることです。

 

【看護師のスキル】採血の正しい知識を知っていますか?

 

以下に、ポイントを記載するので、必ず理解をするようにしましょう。

 

 

クレンチングの目的は、血管を浮き上がらせるためではない。

 

クレンチングとは、患者さんに手を握ったり開いたりという動作を繰り返してもらう事を言います。血管が見つかりにくいときは、コレをすることで血管を浮き上がらせている人も多いでしょう。

 

しかし、コレは間違いです。クレンチングを行うことで筋肉の収縮が起こり、カリウムが血中に流出することがあります。そうすると、カリウム値の上昇によって、検査データが狂ってしまいます。ですから、採決前のクレンチングは控えるようにしてください。

 

欠陥が見つかりにくい場合は、前腕をマッサージすると血管が拡張するので、見分けやすくなりますよ。

 

 

血管の選択は目視だけでなく、触って確認する。

 

採血の際には、「橈側皮静脈」「尺側皮静脈」「肘正中皮静脈」などの太くて弾力性のある血管を選択することが一般的です。ただ、それらを選択しても弾力性が無く、十分な血量が得られない場合があります。

 

なので、目視だけではなくて実際に触ってみて、太さや弾力を確かめるようにしてください。また、上腕動脈や正中神経などを損傷しないように、気を付けることも重要です。

 

スポンサーリンク

 

駆血帯は締めすぎず、2分以内に血液を採取する。

 

駆血帯を締める際の圧は、40mmHgが一般的だとされています。圧が強すぎた場合、静脈の圧迫によって皮下出血などが生じることがあるので気を付けてください。

 

また、採血に時間をかけすぎると血液凝固が起こり、血清クロール値(CL)の低下や血液比重の増加などによって、正確なデータが得られなくなります。ですから、採血の時間は2分以内に抑えるようにしましょう。

 

 

注射器の使用の際には、内筒を静かに引きながら採血をする。

 

注射器の内容を強く引きすぎると、針に血管が吸い付いて乱流が生じることがあります。そうすると、血液が溶血する可能性があります。溶血とは、血液中の赤血球が損傷してヘモグロビンが血清中に出てくる状態の事です。それが原因となって、検査データに異常が生じることがあります。

 

ですから、それを防ぐためにも、内筒はゆっくりと引くようにしてください。

 

 

真空採血管の場合、ホルダーをしっかりと固定する。

 

真空採血管を使用すると、採血管の着脱の際には刺入部やホルダーに圧がかかります。その時に、ホルダーが固定されていないと、針が血管を貫通したり、血管外に外れることもあります。ですから、ちゃんと固定をするように心がけるようにしてください。

 

 

真空採血管の場合、駆血帯よりも採血管を先に外す。

 

駆血帯を先に外してしまうと、血管にかかる圧が一気に減少し、採血管内の血液が逆流してしまう事があります。こうなると、逆行性感染を起こす可能性が高くなります。ですから、駆血帯を外すのは、抜針をする直前にしてください。

 

 

臥位での採決の際には、患者さんの上半身を起こす。

 

採血を行う時には、血液の逆流を抑えることを意識しないといけません。血液の逆流は、感染症の危険が伴うからです。ですから、臥位状態の場合、患者さんの上半身を30度以上起こしてから、腕が下向きになる状態で採血を行うようにします。

 

また、座位の場合でも、患者さんの腕が下向きになるようにしてください。採血管は滅菌されていますけども、完全ではありませんので、こういった手技を使って逆流のリスクを減らすことを心がけるようにしましょう。

 

 

抹消静脈から点滴をしている場合、同側から採血をしない。

 

抹消静脈から点滴投与がされていると、血液に薬剤が混ざり検査データが変わってしまいます。なので、同側からの採決は控えるようにしてください。また、血液透析のシャントや人工血管が増設している場合も同様です。何故なら、シャントや人工血管が閉塞するリスクがあるからです。

 

 

複数のデータを取得するときには、定められた採血順を守る。

 

採血管は、検査によって色々な種類を使い分けます。なので、指示の通りの採血管を使用することが重要となりますね。1回の採血で複数のデータを得る場合、異なる採血管を使用することになるので、使用する順番を守るようにしましょう。標準採血法ガイドラインによる順番は、以下の通りとなっています。

 

  1. 血清用採血管
  2. 凝固用採血管
  3. ヘパリン入り採血管
  4. EDTA入り採血管
  5. 解糖阻止剤入り採血管
  6. その他の採血管

 

こういった順番は、しっかりと守るようにしてください。



このエントリーをはてなブックマークに追加