看護師 口腔ケア

口腔ケアの正しい知識を知っていますか?


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日常ケアの代表格ともいえる口腔ケア。しかし、ちゃんとした意義を知っていないと流れ作業のようになってしまいがちです。でも、間違ったケアをしてしまえば、患者さんの病状悪化や思わぬ合併症を招いてしまう危険性をはらんでいるんです。特に、誤嚥に関しては細心の注意を払ってください。

 

 

誤嚥によって、誤嚥性肺炎などの合併症や、最悪の場合、窒息死といった結果になることもあります。まずは、誤嚥予防に注意をして口腔ケアを行いつつ、嚥下障害などを改善することが出来るように努めていきましょう。

 

嚥下障害のある患者さんは、頭部を少し前屈させる

 

嚥下障害がある場合、誤嚥は絶対に避けなければいけません。その為には、食事時の体勢が非常に重要です。ベッドの上での食事の場合、患者さんを座位の状態で食べさせないでください。

 

そうではなくて、ベッドを30度ほど上げて、頭の下に枕などを挟んで、頭部を前屈させるようにしましょう。これによって、喉の角度が最適化されるので、嚥下反射が遅れてしまっても、自然と食べ物が流れて誤嚥になりにくくなります。

 

咳が無くても、誤嚥の疑いをする

 

患者さんがむせてしまったり、咳き込んでいると誤嚥の疑いがあると誰でも分かりますよね。実際、コレを基準に判断している看護師の方も多いと思います。

 

しかし、最近になって、咳などが無い場合においても、誤嚥の場合があるということが分かってきています。これは、不顕性誤嚥と呼ばれる症状です。発生の原因としては、脳血管の障害によって、嚥下反射が遅れてしまうことや、神経麻痺によって起こると言われています。

 

ですから、口腔ケアの前後には、咳などが無くても胸部の聴診を行って、酸素飽和度などを確認するようにしてください。誤嚥の疑いが見つかったら、速やかに吸引を行いましょう。

 

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患者さんが開口できない場合、Kポイントを刺激する

 

Kポイントとは、口腔内の下あごの付け根あたりの部分です。ここを歯ブラシなどで刺激してあげることで、あごに圧力がかかるので、簡単に開口することが出来ます。

 

また、様々な障害を持っていたり、開口を拒否する患者さんもいます。そういった場合には、無理に開口させようとすると怪我をしてしまう事もあります。なので、患者さんと対話して説得をするといったアプローチも必要ですね。

 

片麻痺がある場合には、麻痺側から洗浄液を流す。

 

右半身や左半身がマヒするといった片麻痺は、脳血管性障害によく見られる症状です。こういった症状の患者さんの口腔ケアを臥床状態で行う場合には、麻痺している側を上にして寝かせるようにします。

 

そして、麻痺側から洗浄液を流すことが出来ます。そうすれば、水は健康側に溜まるようになりますから、患者さんも水が入っていると認識できるようになり、誤嚥を避けることが出来ます。もちろん、患者さんの意識状態が良ければ、自分でやってもらいましょう。

 

気管挿管中のカフ圧、体位の調整の注意点

 

気管挿管中の患者さんの場合ですと、清潔を保つことと、体位の保持、そして、カフ圧の管理が非常に大切です。口腔ケアをする場合には、一時的にカフ圧を上げるようにしましょう。そうしないと、垂れ込みが生じる可能性があるためです。

 

ただ、患者さんによって気管の形状が異なるため、カフ圧を上げるだけでは、気道を防ぐことが出来ない場合もあります。なので、体位を調整したりなどと言った工夫が必要になります。気管挿管中の口腔ケアをすることで、肺炎などを防ぐことが出来ますから、しっかりと行うようにしてください。

 

酸素投与中のネブライザーの使用は避ける

 

鼻カニュラや酸素マスクを利用している患者さんの口腔内は乾燥しやすくなります。その為、適度にうがいをする必要がありますよね。ただし、酸素濃度が低かったり少量の酸素吸入の場合では、ネブライザーなどを使用する必要はありません。

 

何でかというと、鼻からの自然吸引の酸素量の方がはるかに多いからです。そういった時には、室内の湿度を上げた方が効果的です。さらに、ネブライザーを使用することで、雑菌の繁殖が起きる場合がありますから、過度に使いすぎない方が良いでしょう。

 



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